あの楽しかった運動会からもう3週間以上が経ってしまいました。でも今年の子ども達も飽きることなく、今もって跳び箱を飛んでいます。行事の為だけに練習させられているのなら、子ども達はとっくのとうに他の遊びを見つけているでしょう。しかし自分の興味、飛んでみたいという意欲が本物だったから、練習すれば自分もできるようになるという経験を自分自身で積んだからでしょう、今もって楽しんで練習しています。
この姿を見ると、「ああ今年も運動会をしてあげて良かったなぁ」と安堵し、教育の手ごたえを感じます。「運動会にお父さん、お母さんが見に来てくれるという嬉しさ」は子ども達の意欲を一番大きく育てるものだと、毎年子ども達から教えられています。でもコロナで運動会をしていなかったら、子ども達は何も経験せずに終わっていたと思います。開催を後押ししてくださった保護者の会の松本会長をはじめとした役員の皆様方に改めて深く御礼申し上げます。
先生たちの保育実践記録を読むと、どうやったら子ども達が思わずその遊びの中に入ってくれるか、そのことの為だけにどれだけ先生方が工夫を重ね、その子と信頼関係を結んでいったかが分かります。ある先生は、跳び箱の練習に全く参加しない子どもにうるさく「しよう、しようと声はかけない」ことを自分の肝に銘じながら、その子を見守り、その子が一瞬「しようかな」という表情を見せた時にすかさず「~くん、してみようか」と声をかけたと綴っていました。あの運動会で見せてくれた子ども達の様々な表情は、先生たちの教育的努力に支えられて生まれていたのです。「有難いことだ」と、私も保護者の方と共に、先生たちに感謝しました。
年長さんにとっては、保育園はあと4ヶ月半しかありません。この期間めいっぱい遊び、めいっぱい色々な経験をさせてあげたいと考えています。この保育園を卒園した子が大きくなった時、「保育園は楽しかったなぁ」と思い出してくれるなら、これに勝る喜びはありません。「何かができるようになる」というのは、学校教育です。幼児教育は「子どもの心」を育てる為にあるのです。自信と意欲に溢れる子どもを共に育てましょう。
(文責和氣)
年少児
年中児
年長児
保護者の方からたくさんの感想をいただきましたので紹介します。
・・・保護者の方より・・・
◎運動会大変お疲れ様でした。大変お世話になりました。コロナ状況下で今までにない開催で、先生方、役員の皆さんご苦労されたことと思います。年少からだけ、親族も制限しての開催でしたが、開催できただけで本当にありがいたことだと実感しております。恐竜ダンス、ノリノリで踊る娘の姿に本当にうれしかったです。大きくなったなあと私の母としみじみ実感して見ておりました。我が子だけではなく、他のお子さんも成長も目を細めて見ていました。あと運動会は年中さん、年長さんの2回です。大切に残された時間を過ごしたいです。準備、練習など先生方にはたいへんお世話になり、心から感謝です。恐竜の衣装もとても可愛かったです!! ―年少組(3歳児)―
◎運動会お疲れさまでした。体育館の飾りつけから準備、運営、進行にお土産まで先生方と役員の皆様にはとても大変でした。皆さんのおかげでとても楽しい運動会になりました。心より感謝します。ありがとうございました。
毎回とても楽しそうにはじける笑顔で終始頑張っているのを見て、親まで楽しくなりました。開会式から閉会式まで先生方のお話をよく聞いて考えて行動していたので去年よりもたくましくなったなあと感じました。先生方のご指導のたまものです。年長さんへ向けさらなる成長をこれから楽しみにしています。 -年中組(4歳児)-
◎運動会お疲れさまでした。このような状況の中、開催していただけたこととても感謝しています。短縮、応援も制限ありましたが、最後の運動会に参加できて本人もとても喜んでいました。
開会式での誓いの言葉も、本人からも当日まで聞かされておらず驚きましたが、少し緊張した声だったけどしっかり言えていました。かけっこ、プログラム、親子巧緻もダンスも終始笑顔で心から楽しんでいる姿が見られました。不安だった跳び箱8段も、5段で少しつまずいて「ん?大丈夫か?」と思いましたが心配をよそに跳べました! 朝、行きの車でも「大丈夫かな~ドキドキしてきた~」と緊張の顔で私たちまでドキドキでした。真剣な姿も、楽しそうな姿もみんなでお友達を応援する姿も見られて本当にうれしかったです。バルーンも毎年ながら涙々で見ておりました。1年でまた大きく成長できたと思います。先生方のおかげです。
先生の言われていた”心の一等賞”みんなでもらえたと思います。日頃のお友達との関係や頑張りなど運動会のいろんな場面で見られました。感動しました。準備などから大変お世話になりました。本当にありがとうございました。言葉ではうまく言えませんが親子で「楽しかったね~。よかったね~‼」と本当に思い出に残る運動会でした! ―年長組(5歳児)―
◎運動会をこのコロナの中で開催して下さりありがとうございました。年少さん以上と去年より規模は縮小ではありましたが、沢山工夫して下さり、逆に一人ひとりをしっかり見ることが出来、皆の一生懸命を近くで見られて本当に良かったです。
Aも輝いていました。運動が苦手だとリレー、跳び箱への気持ちも日に日に変わり「もうできん!」と投げやりの日が多かったのですが、当日に跳び箱7段・8段に挑戦する姿、跳べなくても頑張っている姿を見ることが出来、夫婦で涙目になりました。
リレーも今年は同点という結果、チームひとりひとりが頑張っていました。走り方やスピードもあんなに小さかった頃の年長さんを思い出すと大きくなったねと嬉しくなりました。
残り半年しかない園生活、今から私がさみしい気持ちとなりますが今日からもまた新たな経験、思い出を作ってほしいです。
中島先生をはじめ富保の先生方、今年も最高の運動会をありがとうございました。運動プログラム、ダンス、リレー、子ども達に沢山のご指導ありがとうございました.そして、我が子Aからもこの機会に“心の一等賞”を教えてもらいました。Aの成長、これからもますます応援していきたいです。 -年長組(5歳児)―